三味線
信話集である芸者さんが
「芸者が嫌でなりません。早く辞められるようにお願いしてください」とお届けになりました。
大先生は
「そんなことを言っていたら死ぬまでさしていただけるねん」と仰ったのです。
それは嫌で早く辞めたいと思ってお座敷に出たら、つい三味線を弾くことを遠慮する。
人が三回弾くところを一回で済ます。
そうすると三味線が
「この人に持ってもらったら楽で一生大事にしてくれるからこの人についていよう」と放してくれなくなる。
三味線がへし折れるくらいまで弾くと
「こんな親方についていては」と三味線から逃げてくれるということです。
辞めたいと思ったら一生懸命勉強して努力することなんですね。
コメント